今年のM-1の個別の感想を簡単に。
自分の採点はコメントの一番最後に、10点満点でつけました。
100点満点での採点は複雑だし、オレは技術うんぬんよりも笑いの量が全てなのでこれで十分かな、と。
技術論は自称お笑い玄人の人たちにお任せします(笑)
カナリア 「ドレミの歌ゲーム」 592点
個人的にはそれほど嫌いではないなーと思いながら見てたんですけど、審査員や巷の意見はあまり芳しくなかったようで。
全体的にヤマがなかったので高得点は望めないとしても、500点台はちょっと辛いかなという感想です。
まあ、トップバッターということで不運でした。
5点
ジャルジャル 「コンビニ」 606点
うーん、こういうのは4分にまとめてその中に笑いを出来るだけ入れていかないといけないM-1用の漫才としては、ちょっと合わなかったんじゃないかなぁと思います。
落とせるところが最後だけなので、爆発させるにはちょっと時間が足りない感じ。
「これが漫才と言えるのかどうか」という評価については、オレにとっては面白さが正義なのでどうでもいいと思ってます。
3点
スリムクラブ 「勘違いに気付かない人」 644点
これはすごい!すごすぎる!
涙を流しながら爆笑してました。
この漫才の間やテンポを酷評する人をちらほら見かけましたけど、それが彼らの良いところだしああいう間であの手数の少なさであれほど笑わせるなんて素晴らしすぎると思うんですよね。
単純にとても面白かった。
何より会場の笑い声の多さが面白かった証拠。
8点
銀シャリ 「アルファベットの順番を知りたい」 627点
普通に面白かったと思います。
ただスリムクラブの直後ということで若干の影響があったような無かったような…といった印象。
点数はもうちょっと伸びてもよかったんじゃないかと個人的には思ったんですけどね。
非常に安定感のある漫才だったと思います。
6点
ナイツ 「2010年のスポーツを振り返る」 626点
あー、これは。
審査員が上手いとしか言えないのも分かるような気が…。
っていうか、最後のたたみかけがうまくハマらなかったんですよね。
ネタ自体は悪くなかったと思うんですが、高得点が出にくいかなという感じで審査員の得点には納得です。
5点
笑い飯 「サンタウロス」 668点
鳥人と同じ型のネタ。
自分はどうもハマれなかった。
それ以外は特に言うこともないかな…(笑)
笑い飯のネタになると、会場も審査員もみんな温かい目で観るようになってたようが気がします。
笑い飯に関しては、ネタの面白さや技術に加えてドラマ性も加味されていて、他のコンビよりも評価する点が多くなり必然的に得点が高めになっていると思いました。
4点
ハライチ 「子供の頃なりたかったもの」 620点
一番応援していたコンビ。
「糠味噌のケーキ」「毒グモのポーズ」あたりがイマイチ爆発出来なかったのが痛かった感じ。
いや、みんなもっと期待していたと思うんですよねぇ。
去年はハライチが一番面白かったと思ってたんですが、今年は最終決戦に残れなくてもしょうがないかなという出来だったんじゃないかと思います。
6点
ピース 「言葉の発音」 629点
うーん、至って普通の漫才に見えました。
あと、ひとつひとつのボケの破壊力が足りなかったのかなぁという思いもありました。
これ!というヤマがなかったというか。
…あまりコメントすることがないな(笑)
3点
パンクブーブー 「コンビニで犯罪に巻き込まれた」 668点
これは面白かったー。めっちゃ面白かった!
ひとつひとつのボケも面白いし次々と状況が変わっていくのも新鮮な感じ。
オチもうまくハマって、ピースじゃこれには勝てないだろうと判断するのに十分な漫才だったと思います。
っていうか、なぜ普通に決勝に上がってこなかったのかが不思議でならない。
7点
9組終わった時点での自分の評価は、スリムクラブ、パンクブーブー、銀シャリの順。
盛り上がりを考えて、笑い飯の最終決戦進出は許容内でしたけどね。
一番応援していたハライチの脱落が残念でしたけど、まあ仕方ないかなという感じ。
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最終決戦
スリムクラブ 「お葬式に行く」 3票
これ、どこにケチつけるの?って言いたくなるくらい大爆笑の連続。
この日のM-1でダントツで一番面白かった。
まさか1本目を超えてくるとはね。
個人的には、今までM-1で一番面白いと思ってた2006年のチュートリアルの「チリンチリン」に匹敵するくらい笑いました。
涙が止まりません。
優勝しても全然おかしくない出来。
9点
笑い飯 「小銭の神様」 4票
個人的には、1本目の「サンタウロス」よりは笑えたんだけど、会場でも大爆発ってほどの爆笑もなかったし普通に面白かったねで終わる印象。
優勝決定のネタなんだからもうちょっとインパクトが欲しいなと思っていたので、優勝となると難しいかなと思っていました。
純粋な面白さ、会場の盛り上がりでこっちを選ぶ人が多数派であったとは、自分の中ではどうしても思えなかった。
今でも、何度録画を見ても納得出来ない。
6点
パンクブーブー 「腹立つこと」 0票
笑い飯がこけた(あくまで自分の評価)ので連覇あるぞ!と思ってすごく期待してたんですが、蓋を開けてみれば1本目と同じ型の漫才で、面白いのは面白いけどハマりきれなかった。
そういう意味では、笑い飯と同様優勝決定のインパクトに欠ける漫才であったと思う。
7点
最終決戦の自分の評価は、スリムクラブ、パンクブーブー、笑い飯の順。
笑いの量がスリムクラブがダントツだったので優勝はスリムクラブと信じて疑わなかったのですが…。
審査員の空気も会場の空気も支配していたのはスリムクラブだったと思うんですよね。
そこからあのような結果にどのようにして至ったんですかねぇ…。
「単純にその日一番おもろい奴を決めるコンテスト」として始まったM-1ですが、いつしか「優勝させてやりたい奴を決めるコンテスト」に成り下がってしまっていたということで、M-1が終わるという話を聞いたときは残念に思っていたんですが、こんな評価のコンテストなら終わって正解だなと思いましたね。
これまでのM-1では、最終的な結果については自分の評価と違っていたとしても納得出来ていたんですけど、今回はどうにも納得出来ない、そう感じたラストM-1でした。